祭り散歩〜その二〜

神奈川県川崎市。京急川崎大師駅より徒歩。川崎大師風鈴市にて。真なつの風景。

火より出て涼しさを耳から届けるもの。風の鈴。屋台の軒先より風鈴越しに五重の塔を。涼しくなあれとつく鐘みたいに。

あい響く丸い風鈴の高い音と音。光を浴びて。眺める。遠くのような近くのような。耳元で。みな風の通る場所。風鈴と自然の相談のような。

優しいひかりに透ける風鈴。視る。なかから輪郭に立ちのぼるもの。枠をつくる。その枠を外す。月夜に浮かぶその手の向こう側。本来のひかりから理解したいこと。