A diary20151029

10月もはや末。昨日などはまだ暑いくらいでしたが、これからすこしずつ秋も深まっていきそうです。

皆様いかがおすごしでしょうか。

 

横浜市都筑区の大型分譲マンションに傾きがみつかった問題について、工事を担当した旭化成建材のデータの改ざんが発覚しています。住民への十分な補償や配慮、原因の究明がまず必要とされます。そして、実際の作業と、その証拠となるデータの事務の手続きの流れが、形骸化していることも憂慮されます。

マンションの基礎の杭打ちの業務について、委託と受託の関係性とはいえ、複数の会社にまたがる工事の受け渡しは、実質的には仕事(成果物)の納品と同じ意味であると思われます。「成果物」の「納品」が、事後的に品質を確認することが難しく、かつ改ざん可能なデータ(書類)のみで行われる事例が多くあるとするなら、それは業務の脆弱性の度合いが大きいことを示すものでしょう。(工数や人件費の増加という当初のコストを懸念する向きも理解できますが)発生頻度の予測、立て替えや補償のための諸費用を考慮すれば、事後的に確認、修正しにくいこのような重要なプロセスについては、短期的には(自治体が任意で行っていた事例があるように)元請含む複数の責任者の立ち会いや元となるデータの保全などの運用面の改善、中長期的には、データの複数関係先及び機関への自動送付、副次的なデータの収集、(掘削して杭と地盤を確認する手法)より簡単で安価な検査方法などの技術開発等の対応が今後検討されます。

 

これから寒くなるこの時期。部屋では既に加湿器と空気清浄機を動かしています。

 

皆様、どうか健康にもくれぐれもお気をつけくださいませ。