2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Long time no see but little invisible 5.a strange tailor.

昔々まだ空と地の境が遠く曖昧だった頃、鐘の音を美しく響かせる尖塔が空高くそびえるこの街から、山脈を幾つか越え、海を渡ったあたりのお話です。 ある街の仕立て屋が、それまでのながい仕事で四角い大きな鍵と錠前がしっかりと備え付けられた机の引き出し…

a beaver build up a little public garden.8.a telescope of statement

エアフィールド・スミス・ジュニアは、2杯目のカプチーノを飲みたくなって、黒猫の呼び鈴を鳴らしました。すると店のオーナーが奥からでてきて、鳩くらいの大きさの包みをテーブルに置きました。その包みは、いちごの密な絵柄がくっきりと描かれた絹ででき…

Long time no see but little invisible 4.a mineral product.

昔々未だ空と地の境が遠く曖昧だった頃、尖塔のあるこの街から幾つか山を越え、海を渡った辺りのお話です。 この地域の中心の街の一つから川を下り、草原を突き抜けたあたりに小さな街と、そのすぐ近くに七色の複雑な光を放つ鉱山がありました。その鉱山にあ…

Long time no see but little invisible 3.eyeshot.

昔々未だ空と地の境が遠く曖昧だった頃、ここから幾つか山を越え、海を渡ったあたりのお話です。ある大陸の中央からやや南で道が三つに分かれて、やがてまた一つとなる場所がありました。外国製の辞書や文房具を扱う商人がこの辺りを通ってこう言いました。…