初冬の候、皆様いかがおすごしでしょうか。

 

列島もすこしずつ冬の装いにかわってきました。

 

新型コロナウィルス「オミクロン」株が、11月26日に南アフリカで発見の報告され、WHOに「懸念される変異株」(VOC)に指定されました。

ウィルスの詳細は分析中とのことですが、無数に起こる変異のうち、死滅しなかったものが広がることを考えれば、既に一部の報告にもあるように、(デルタ株とくらべても)感染力は強く、(ワクチンの効果も考慮すれば)毒性はある程度であることは予想されます。

 感染者の増加は本来、山(弧)を描きますが、各国のデルタ株のデータにみられるように、「急傾斜」、「高く広い頂上部」、「緩い傾斜」に対して、「緩い傾斜」、「低く狭い頂上部」、「急な傾斜」をどれだけ描けるか、これから社会の努力が問われる段階になります。

 日本やアメリカなど国単位で、感染を数ヶ月にわたって、完全に防ぐことは困難ではありますが、緩い傾斜については、(追加接種含む)ワクチン、マスクなどの予防効果を、低く「狭い頂上部」については、検査・隔離の体制、換気はじめ3密回避、テレワークなどを、急な傾斜については、「オミクロン」株に対応するワクチンなどの効果が見込まれることは言うまでもありません。

 

P.S.オミクロン株の報告を受けて、NASDAQ、S&P500、日経平均の値などがそろって下落しました。これから本格的に経済を回復させるといった段階で、ショックがあったものと推察しますが、3日(日本時間)に入り、短期的にもおちつきをとりもどしつつあるようです。(10年程度の長期を考えれば、大きいショックを受けるにはあたりませんが。)