watch a "THIS IS IT"

映画”THIS IS IT”、私も映画館で観てきました。マイケル氏の生前から既に企画されていたこともあるのでしょうけれど、映画はその後の急逝の予兆を観る側に思い起こさせることなく、マイケル氏も他の出演者、製作者もコンサートへの期待と希望に満ち満ちており、明日コンサートがあっても、昨日行われていたとしても不自然ではないように感じられました。演奏やダンスも、動と静、緊張と弛緩が展開され、実際に行われていたならば、きっとすばらしいコンサートになったのでしょう。舞台の上のマイケル氏の様子は、幾分硬質で冷えているように見えるものの、ゴシップ的な映像に見受けられるような骨ばった痛々しさやどこか虚ろで、困っているような哀しさなど微塵も感じられず、華やかで調和のとれた姿でした。やはりアーチストを理解したいと思うならば、演奏であっても、映像であっても、出演する作品からまずは入りたいものと思ったのでした。映画のフィナーレの際には、昔きっとそうであったように、観衆が思わず拍手をしたいような、してもようような余韻が映画館の客席に漂っていました。