10月29日、韓国、ソウル梨泰門の雑踏事故で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害にあわれた方々にお見舞いを申しあげます。

 

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T字の狭い道かつ途中にボトルネックとなるより狭い部分があり、高低差と緩いスロープのある見通しの悪い現場。「入り口」および「出口」が三方である状態。道に入る人々が、内部で滞留がおこっていることに気づくまでに時間がかかり、人の流入が続いたことで、(死者150名を超えるほど)被害が増大したと考えられます。三方から、それぞれ道を進み、通り抜けようする。はじめは緩く。とくに中程のボトルネックとなった部分では、人と人との間隔が、一方通行の場合よりも密着するかたちで、より急激に狭まっていった。もがけばもがくほど・・・本来呼吸するのに必要な「隙間」まで埋まっていったことでしょう。一度密着すれば、集団の「ゆらぎ」や「うねり」のような動きを生む。人と人がただ立って密着する以上の圧力が加わったことでしょう・・・。

 

一方に流れるようにするだけでなく、今回のようなごく限られた区画には、一定時間内で、限られた人数が入っていき、一定の間隔をあけて進むような人流への対策が求められます。

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